2022 February 7

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APAC North Division 昇格戦 レポート

『レインボーシックス シージ』競技シーンでは、日本から3チームが、1/28-30に開催されたAPAC North Division昇格戦に臨みました!APACリーグに所属するFAV gamingはリーグ残留、Sengoku GamingとREJECTがAPAC North Division昇格をかけて争いました。

3日間にわたる激闘の末、APAC North Divisionに所属していたFAV gaming、T1が今季に引き続きリーグ残留、REJECTが昇格を確定させました! 
こちらの記事では、APAC North Division昇格戦のレポートをお届けします。






【APACリーグ昇格戦】

国内プロリーグであるRJL2021では、昨年3月から9月まで半年に渡り8チームが激突し、下記ランキングが決定しました。(RJL昇格までの過程についてはコチラ) この中でトップの成績2チームに、国内リーグの次のステージであるAPAC North Division昇格戦への挑戦権が与えられます。
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CYCLOPS athlete gaming、FAV gaming, GUTS Gamingは既にAPACリーグに所属しているため、RJL2位のSengoku Gaming, 5位のREJECTが挑戦権を獲得しました。Six Majorの出場にはリーグへの所属が条件となるため、APAC North Divisionへの昇格はSix Major、さらにSix Invitational出場への重要なステップです!

日本チームはAPAC地域の中でAPAC North Divisionに所属しています。昨年APAC Northリーグ 2021で降格圏の結果に終わった2チーム(FAV gaming, T1)とRJL代表2チーム(Sengoku Gaming, REJECT),韓国国内リーグから昇格戦挑戦権を得た2チーム(RECON Esports, Team Viper)の計6チームが、3枠の昇格権をかけて戦いました!

【APAC North入れ替え戦出場チーム】

APAC North リーグ 2021より

FAV gaming、T1

RJL2021より

Sengoku Gaming、REJECT

Korean Openより

RECON Esports、 Team Viper

【APAC North Division 昇格戦 トーナメント】

・2021年1月28日―30日 (South Divisionは28 - 30日)

・トーナメント形式 全試合BO3

・出場6チーム中3チームが来季APACリーグ昇格

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昇格戦は全試合BO3(3マップ中2マップ先取で勝利)で行われ、6チーム中3チームが来季APAC North Divisionに昇格します。昇格を目指す日本チームの1戦目は、同じく昇格を目指す韓国チームとの対戦、勝ち進んだチームは今季APACリーグを戦ったチームとの対戦となります。2戦目の勝利チーム2チームと、2戦目のLoser2チームより勝利した1チームの計3チームが昇格を果たします。






【Day1】

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Day 1はAPAC昇格を目指す日韓チームが対決する2試合です。このDay 1の試合に負ければ来季APACリーグへの昇格が閉ざされてしまうため、絶対に負けられない戦いです。




【Sengoku Gaming vs Team Viper】

1戦目は各国内リーグを勝ち上がり、APACリーグ昇格を目指すSengoku Gaming vs Team Viperのバトルです。

・オレゴン(Sengoku Gaming Pick) 7-4

・クラブハウス(Team Viper Pick) 7-8

・山荘(Decider)  7-3



第1マップはSengoku Gamingの攻撃、Team Viperの防衛でスタートしました。ファーストラウンドを落としたものの、その後Blackbeardを用いたYahooN選手らの活躍により立て続けにラウンドを取得し、4-2で折り返します。チームワークでラウンドを取り返したViperですが、ラウンド10でRamu選手がクワッドキルの活躍を見せ勢いをつけたSengoku Gamingが続くラウンドも取得し、ファーストマップを獲得しました。

第2マップはTeam Viperの攻撃、Sengoku Gamingの防衛でスタートです。1ラウンド目からSironeko選手がトリプルキルを奪い、進行を許さない安定した防衛を見せたSengoku Gamingが3ラウンドを連取します。Round5で1 vs 5の状況からRamu選手があと一歩のところまで詰め寄るスーパープレーを魅せるも、戦術を変え巻き返しを図るTeam Viperが2ラウンドを取り返し、4-2のSengoku Gamingリードで攻守交替です。
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防衛スタートのViperが順調な追い上げを見せると、4-5で逆転し、そのままマッチポイントに持ち込みます。しかしSengoku Gamingも追い上げを見せ、勝敗はオーバータイムまでもつれ込みます。Team ViperがRound13, SGがRound14を取得し、フルラウンドの末にTeam Viperがマップを制しました。
決着は第3マップの山荘に持ち越されます。

Team Viperの攻撃、Sengoku Gamingの防衛でスタートしたマップ山荘は、Viperのファーストラウンド先取でスタートしましたが、YahooN選手とReycyil選手の連携プレーによりラウンド2を取り返します。A1kyan選手が勝負勘を生かした立ち回りを見せ、相互取っては取り返しの展開が続き3-3の同点で折り返しを迎えます。ラウンド7、続くラウンド8でもSironeko選手がトリプルキルを奪うなど活躍をみせリードを奪い、3ラウンドを連続取得してマッチポイントまで持ち込みます。勢いにのったSengoku Gamingは続くラウンド10を制し、見事勝利を確定させました!

Day2に進出し、APAC North Division代表であるFAV gamingとの対戦です!善戦したTeam Viperは残念ながらここで敗退となりました。



【REJECT vs Recon Esports】

1戦目に引き続き、各国内リーグを勝ち上がり、APAC North Division昇格を目指すREJECT vs RECON eSportsのバトルです。

・オレゴン (Recon pick) 7-0

・海岸線 (RC Pick)  7-5

・クラブハウス(Decider) -





ファーストマップはReconピックのオレゴン、Recon攻撃側/RC防衛側でスタートしました。REJECTがReconを圧倒し、人数差をつけてファーストラウンドを先制すると、続くラウンドもTadaNiki選手が冷静な立ち回りを発揮し勝利します。ラウンド4、5でもREJECTが連携プレーで取得し、Reconの追随を許しません。ラウンド6では、Solty選手やTake選手が積極的な攻めをみせて、6-0で圧倒的リードを保ったまま折り返しです。ラウンド7では何とフローレスラウンドを達成し、見事7-0のフローレスビクトリーを飾りました!
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2マップ目はREJECTが攻撃側、Reconが防衛側でのスタートです。REJECTはディフューザー設置に成功、フローレスラウンド(パーフェクトラウンド)で先制します。Reconが1ラウンドを取り返すも、Solty選手のMontagneでの進行が成功し、さらにフローレスラウンドを重ねてラウンド6までポイントを重ねます。5-1と大きなリードを奪ったまま攻守交替です。ラウンド7は攻撃側に回ったReconが取得しますが、続くラウンド8をREJECTが奪ってマッチポイントです。Reconが大胆な動きで3ラウンドを連続取得しますが、NoTimeGG選手のニトロセルでのキル等の活躍を見せたREJECTがラウンド12で勝負を決めました!

REJECTはDay 2に進出し、T1との勝負に挑みます。最後まで果敢に攻め続けたReconですが、ここで敗退となりました。








【Day 2】
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Day 2はDay 1を勝ち上がり昇格を目指すチームと、APACリーグに所属し残留が掛かっているチームのバトルです。この試合に勝利すれば来季APACリーグ昇格が決定し、負ければ最後の1枠をかけてDay 3を戦うことになります。
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【FAV gaming vs Sengoku Gaming】

RJL所属の日本チーム同士の対決です。既にRJLで数々の熱い戦いを見せてくれた両者、このバトルは来季のチームの行方を決定する重要な一戦です。

・山荘 (Sengaoku Pick) 7-5

・ヴィラ (FAV Pick) 7-2

・オレゴン (Decider) -




第1マップはFAV gamingの攻撃、Sengoku Gamingの防衛スタートです。ファーストラウンドはSironeko選手がファーストブラッドを決め、Sengoku Gamingが巧妙な立ち回りで取得しました。
ラウンド2はNo.2選手が早々に相手をカットし、人数有利を保ってFAV gamingが取得すると続くラウンド3も勝利しました。ラウンド4はSironeko選手が伏せた状態から見事なカット、トリプルキルを獲得し人数有利のままSengoku Gamingが取得しました。ラウンド5はNo.2選手、Shin選手、K-Raiser選手が序盤から人数を削り、最後はTaipon選手が決めます。続くラウンドではTaipon選手の決め打ちが決まりFAV gamingの勝利、4-2でFAV gamingリードで攻守交替となります。ラウンド7ではAfro選手やK-Raiser選手の立ち回りが光り、攻防の末にFAV gamingが勝利、ラウンド8は、フラグで相手を確実に削ったSengoku Gaming、ReyCyil選手がプラント成功後に冷静な立ち回りでキルを重ねて取得しリードを保つFAVに食い下がります。さらにラウンド9も Sengoku Gamingが取得、続くラウンド10でも囲い込みを成功させたSengoku Gamingの勝利で、5-5に追いつきます。ラウンド11はAfro選手がファーストブラッドを取りFAV gamingが取得、マッチポイントに到達です。ラウンド12はFAV gaming ShiN選手が絶妙な立ち回りで相手を削り、Sengoku Gamingのディフューザー解除に成功、マップを制しました。
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第2マップヴィラはSengoku攻撃、FAV防衛のスタート。
FAV gaming、K-Raiser選手の活躍で一気に相手を削りファーストラウンドを獲得です。続くラウンドもFAV gamingが取得、ラウンド3はReyCyil選手とRamu選手の連携でプラントを成功させSengoku Gamingが取得しました。斜線に入った相手をカットし着実に進行を防いだFAV gamingがラウンド4, 特徴的なオペレーター選択で奇襲を狙ったSengoku Gamingがラウンド5を獲得して、両者譲らない試合展開が続きます。ラウンド6はファーストブラッドを奪って相手戦力を削いだFAV gamingが取得し、4-2でFAV gamingがリードを保って攻守交替です。ラウンド7から9ではFAV gamingが打ち合いを制して不利な状況を覆し、Afro選手、No.2選手を中心にキルを連発、相手の動きを完全に封じてマッチポイント到達です。粘るSengoku Gamingでしたが、最後はNo.2選手が勝負を決めFAV gamingの勝利です!
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先手を打つ動きで個々の打ち合いで相手を圧倒し、FAV gamingは来季APAC North Division残留を1番に確定させました。おめでとうございます!!!
Sengoku GamingはDay 3の1戦で残り1枠のAPAC昇格を目指します!






【T1 vs REJECT】

入れ替え戦対象になったものの、2021 APAC North Stage3 で見せつけたその屈指の実力は今大会でも大注目の韓国チームT1と、Day 1を圧倒的勝利で終え勢いに乗ったまま昇格を目指すREJECTの1戦です。

・オレゴン (REJECT Pick) 7-2

・クラブハウス (T1 Pick) 7-4

・銀行 (Decider) -




第1マップはREJECT攻撃、T1防衛スタートです。ファーストブラッドを獲得したREJECTですが、位置取りで相手を追い込んだT1がファーストラウンドを制しました。続くラウンド2
はフローレスラウンドでT1が勝利、ラウンド3はREJECTがフローレスラウンドで負けじと取り返します。続くラウンド4でプラントにこぎつけたREJECTでしたが、T1が相手を殲滅しプラント解除まで持ち込みました。ラウンド5,6は激しい打ち合いを制したT1が獲得し、5-1と大きなリードを保って折り返します。続くラウンド7は相手のラッシュ攻撃をしっかりと耐え抜いたREJECTが勝利しますが、ラウンド8は再びT1のフローレスラウンドでマッチポイントに到達です。REJECTも粘りますが、最後に打ち合いを制したT1がそのままラウンドを取得し、ファーストマップ勝利しました。

第2マップもREJECT攻撃、T1防衛のスタートです。T1が自チームピックのマップで持ち味を存分に発揮し、確実にキルを重ねてREJECTの攻めを一切許しません。4ラウンドを連続取得し勢いに乗ります。続くラウンドでは、チームの連携を発揮したREJECTが1ラウンドを返します。ラウンド6はT1が対応力を見せ、5-1で攻守交替です。ラウンド7、8はチームの持ち味を生かした戦略が効果を発揮したREJECTがキルを重ねてT1に食らいつきます。しかし流れを断ち切るように、T1が混戦の中でも見事な立ち回りを見せてマッチポイントを獲得します。ラウンド10を取得して果敢に攻め続けたREJECTですが、T1が攻め切って勝利しました! 

FAV gamingに引き続き、T1もAPACリーグ残留を確定させます。おめでとうございます!
REJECTはDay 3でSengoku Gamingと対決し、APACリーグ昇格を目指します。






【Day 3】
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最終日となるDay 3は、APAC昇格を目指す日本チーム同士が最後の1枠をかけて争います。RJL2021でしのぎを削ったSengoku Gaming、REJECT両チームが、今後のチームの命運を握る一戦に挑みます!






【Sengoku Gaming vs REJECT】

・オレゴン(REJECT Pick) 7-4

・クラブハウス (Sengoku Gaming Pick) 4-7

・カフェ (Decider) 2-7
 

第1マップはREJECT攻撃、Sengoku Gaming防衛側のスタートです。序盤で人数有利を獲得したSengoku Gamingでしたが、REJECTがラッシュをかけファーストラウンドを制します。ラウンド2、3は序盤から遊撃でキルを重ねつつ、ポジショニングで堅い守りを見せたSengoku Gamingが取得、続くラウンド4でもREJECTの進行を許さず、Sengoku Gamingのフローレスラウンド達成です。ラウンド5は囲い込みに出たREJECTですが、戦略変更に対応したSengoku Gamingが取得しました。ラウンド6はTake選手が遊撃に対処しトリプルキルを奪い、人数有利に持ち込んだREJECTが取得、4-2のSengoku Gamingリードで攻守交替です。ラウンド7はTadaNiki選手が1 vs 3のクラッチでREJECTの勝利、続くラウンド8はA1kyan選手のカットから着実な攻めでSengoku Gamingが獲得しました。ラウンド9はREJECTが取得で点差を詰めます。ラウンド10は前半に人数有利に立ったSengoku Gamingがフローレスラウンド達成、マッチポイント獲得です。続くラウンド11では打ち合いで強さを見せたSengoku Gamingが勝利し、ファーストマップを獲得しました。
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2マップ目クラブハウスはSengoku Gaming攻撃側、REJECT防衛側でスタート。ファーストラウンドは確実に相手を削ったREJECTが取得、続くラウンドもREJECTのニトロセルがさく裂し、Sengoku Gamingの進行を許しません。ラウンド3、4は立ち回りで制したSengoku Gamingが獲得し、2-2に追いつきます。ラウンド5、6はSolty選手が遊撃で活躍を見せREJECTが獲得、2-4のREJECTリードで折り返します。ラウンド7はClashとMontagneの盾オペレーター対決が実現し、Ramu選手がクワッドキルの活躍でSengoku Gamingが耐えきります。ラウンド8、9はREJECTがSolty選手のMontagneを中心とした攻めの立ち回りで連続獲得、マッチポイントです。続くラウンド10は人数を削られたSengoku Gamingが秀逸な立ち回りで獲得し、REJECTに食い下がります。ラウンド11は確実に相手戦力を削ったREJECTが獲得でマップクラブハウスを獲得しました! 勝負は第3マップカフェで決することになります。
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チームの今後を大きく左右する最後の1戦、最終マップはSengoku Gaming攻撃、REJECT防衛側でのスタートです。前半大きく体力を削られたYahooN選手が最後まで耐えきり、Sengoku Gamingがファーストラウンド獲得です。ラウンド2はREJECT NotimeGG選手が立て続けにトリプルキルで相手を牽制、取得しました。続くラウンド3,4も判断力が一歩上回ったREJECTが獲得しREJECTがさらにリードを広げます。

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ラウンド5は残り時間わずかのところで押し切ったSengoku Gamingが勝利しました。ラウンド6はREJECTの勝利、2-4でREJECTリードのまま攻守交代です。ラウンド7、8はREJECTが相手の情報をとって的確に排除、2連続フローレスラウンドでSengoku Gamingを完封します。ここでREJECTのマッチポイントです。続くラウンド9でも勢いに乗ったまま完全な進行を見せたREJECTが3連続となるフローレスラウンド、見事最終マップを制しAPAC North Division昇格権最後の1枠を手にしました! 3日間アツいバトルを見せてくれたSengoku Gamingは惜しくも敗退です。




APAC North Division昇格戦、3日間の激闘を終えて来季APAC North 2022はFAV gaming、T1の2チームが残留、REJECTが昇格を果たしました!!おめでとうございます!!!
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来季のAPAC North Divisionも、危なげなく降格の危機を乗り越え実力を見せつけたFAV gaming、T1に加え、新規参入のREJECTが加わり、さらにハイレベルな勝負が期待されます!