2月はアフリカ系アメリカ人歴史月間です。この月を祝う活動の一環として、Ubisoftでは「ありのままの私たち」をテーマに掲げ、アフリカ系の従業員と文化の多様性にスポットライトを当てて祝福するための様々なアクティビティを企画しています。このテーマに沿って、Ubisoft Newsでは異なる大陸に住み、異なるバックグラウンドを持つアフリカ系の従業員同士でのディスカッションに協力しました。ライターのArden Youngbloodは、現在Ubisoft Quebecで未発表タイトルのスタッフとして働いています。ヨーロッパに住むコンテンツ・ディレクターのGilles Matoubaは、Open Innovation Labでインディータイトル開発の支援に携わっています。2人は職場で自分らしく振る舞うことの難しさや無意識の先入観、そして多様性がいかに重要なものかについて語りました。
Arden Youngblood:私は1年半ほど前からUbisoftで勤務しています。未発表タイトルのナラティブ・チームに所属するライターです。今はプリプロダクション段階ですが、こんなに早い段階からプロジェクトに参加できていることは本当に嬉しいです。
**Gilles Matouba:**ゲーム開発の仕事は初めてですか?
AY:はい、これが初めてです。ビデオゲーム業界に入ったのは1年半ほど前、COVIDの最中でした。幸運なことに、私はパンデミック中にヤングアダルト向け小説を書き始めたんです。それまではビジネス戦略、運営、パートナーシップ開発に携わってきたのですが、ずっとクリエイティブな仕事にも挑戦したいと考えていました。でも、どうすればいいかはわからなかった中、ある時、姉の1人がたまたまUbisoftのライターと出会い、「Arden、書いたもののサンプルを送ってみたら?」と連絡先を教えてくれました。いくつかのサンプルを送ったら、仕事のオファーをいただけることになったんです。本当に急展開でしたね。
人脈づくりがいかに重要かを思い知らされた出来事でした。今後はより多くのアフリカ系の方が少しずつ色々なネットワークと繋がり、自分のネットワークを築き上げ、私のようなチャンスを手にする機会が増えればいいなと思っています。現在Ubisoftには、アフリカ系の方が今までのキャリアで触れてこなかった分野に採用するという小さなグループがあります。私はそんなことがあるなんて知りませんでしたが… チャンスに恵まれて本当にありがたいと思っています。
ゲーム業界はどれくらいですか?
GM:私はかなり長いですね。この業界に入って22年になります。Ubisoftに入ったのは2003年です。一度退職して戻ってきたので、14、15年ほど勤めています。少なくとも私が見てきた範囲ではゲーム業界の有色人種は本当に珍しくて、昔はオフィスに私1人だけということも珍しくありませんでした。それに、ヨーロッパやフランスの場合と、アメリカの場合で、アフリカ系の状況は異なります。
長い間、私は自分の肌の色を意識していませんでした。「私はみんなと同じ、ただのゲーム開発者。みんなに溶け込んでいる」と考えていましたし、6~8年前まではそれが真実であると思いこもうとしていました。今は意識が変わり、ものの見方も違いますし、創作方法も違います。それだけでなく、人々が私を見る目も変わってきました。そのことを、私はもっと意識していく必要があると感じています。
昔は職場に有色人種も女性もいなくて、白人男性ばかりでした。それが普通でしたし、若い頃はそれを特に意識もしませんでした。どちらかというと自分の仕事に集中して、クリエイティブな活動をしたり自分を高めたりしたいと思っていたのです。
AY:そう、勝負モードに入って仕事に専念する感じですよね。周りと同化して馴染めば目立たずにやっていけるはず、と。
GM:おっしゃる通りで、私はとにかく仕事で結果を出すことに集中していました。上昇志向もあり、昇進も早めだったため、私には才能があるんだと自分に言い聞かせていました。そうしてゲーム・デザイナーからクリエイティブ・ディレクターに昇格していきました。
私は元々コミックのアーティストとして絵を描いていたのですが、その後ゲームというものに惚れ込みました。すぐにゲームデザインに転向したのは、世界観作りやシステム作りが大好きだったからです。当時はやる気さえあれば配置を変えてもらうのは簡単でしたし、そのおかげですぐに昇進することもできました。
そして上のポジションにつくようになると、「何故そんな風に話しかけてくるんだろう?」という疑問などを持ち始めるようになりました。私は周りに溶け込もうとするあまり、自分が身長193cmのアフリカ系であり、その場にいたり自分の意見を少し強めに言うだけで、相手は先入観をもって私のことを見る場合があることを失念していました。私は、自分と他者とのやりとりについて疑問を持ち、そんなことを考えているうちに、自分が疑問を感じる要因が他にあるかもしれないことに気づいたんです。それがきっかけで、今までのように周りと同じであるかのように振る舞うのを止めるべきだと決断できました。
**AY:**ええ。認められていようがいまいが、違いがあることに変わりはありません。こういった違いは、他者との交流にも影響を及ぼします。
**GM:**この国ではタブー視されているトピックでもありましたので、誰にも話せないし、分かり合うこともできませんでした。フランス憲法において、全ての国民は平等とされています。一部の国と違ってフランスの国勢調査では人種的アイデンティティーに関するデータを収集しません。これは政府から見て全員が平等だからだと言われていますが、神話にすぎませんね。実際のところ、人種差別は今もあります。自分の居場所があることを以前より強く実感できる一方で、やはり問題は解決していませんし、問題があることを認識していない人々もいるのが現状です。
**AY:**それはアメリカでも同じです。国の基礎である「万人が平等に創られた」という考えはありますが、例外は数多くありましたし、残念ながら今もあります。今月のアフリカ系アメリカ人歴史月間だって、アフリカ系アメリカ人「歴史」月間と呼ばれてはいるものの、世界中のアフリカ系の人々が体験する苦悩や達成できたことが、まだ「歴史の一部」になったとは言えません。どんなことも、過去に起きたことではなく、現在も起こっていることです。こういった苦しみや勝利は、時代とともに姿が変わってはいます。でも、それらがアフリカ系としての人生に今も影響を及ぼしていることを、私たちはしっかりと理解しなければいけません。アフリカ系アメリカ人歴史月間には、このことを認め、対策を講じるという重要な意味合いがあります。この歴史月間は、相手を大事に思っていることを年に1回示せばいいというものではないのです。そういう点においては、少しバレンタインデーに似ている部分があるかもしれませんね。
**GM:**そうですね、2月だけアフリカ系に気遣おうという意味ではない。
**AY:**どちらかというと、常に意識しなければならないことのリマインダーのような、象徴的な期間です。アフリカ系の人々に目を向け、声を聞き、祝うべきなのは2月だけではありません。ビデオゲーム業界もそういった視点を持ち、今ある継続的責任全てにおいて意識すべきです。具体的に言うと、経営状況に関わらず、常にアフリカ系の人材を採用し、育成し、能力を見出すことに取り組んでほしいと思います。アフリカ系の人材は未だにこういうタイプのキャリアの存在を知る機会がなかったり、参入できなかったりします。ゲーム業界がこういった活動に取り組むことは、大昔にできた壁を壊すのに役立ちます。また、アフリカ系の人々が自分を表現できる新たなクリエイティブ・エンターテイメント・プラットフォームを手に入れることは、ゲーム業界にとってもプラスに作用するはずです。
「今ある大きな違いとしては、一部の人口層が自分たちの物語や体験を形にする機会が多く与えられ、失敗が許されることが多いことでしょう」
**GM:**それはある種の恐怖を生み出している要因のひとつでもあると思います。私たちの書く物語や作るキャラクターは、ずっと業界内に存在してきた定型表現やアーキタイプを破壊しうるものです。それでも私は、それこそが私たちのもたらす価値だと考えています。私たちはみんな異なるレンズを通して世界を見ていますから、色々な人生経験を持ち寄ることで、より深みのある作品ができあがると考えています。
AY:美しさを伴う違いですね。
**GM:**ええ、革新は相違から生まれます。
AY:Gillesのような人が、会社での高い地位に就いているのはとても心強く思います。クリエイティブな現場での多様性が新たなストーリーや体験につながるからです。チームにはそもそも最初から多様なバックグラウンドを持つ人達が開発に携わっているべきですし、意思決定者、つまり制作プロセスを形作る人材も多様であるべきです。いつもゲームを開発しているいつものメンバーの作ったものに、承認印を押すだけになってしまってはいけません。
従業員全員が、挑戦し、新しいことを試すことを受け入れる必要があります。私は「これで起こりうる最悪の事態って結局何だろう?」「みんな何をそんなに恐れているの?」と考えることがあります。どの人口層も悪い作品を作る可能性がありますし、逆に素晴らしい作品を作る可能性だってあります。今ある大きな違いとしては、一部の人口層が自分たちの物語や体験を形にする機会が多く与えられ、失敗が許されることが多いことでしょう。でもゲーム開発というのは結局は数当てですから、より多くの多様な人材に制作を続けてもらうことで、より多くの素晴らしい、バリエーション豊かな作品が増えていきます。そうしているうちに、今まで見たことないものが完成します。人々は徐々に、自分とは見た目が全く違う人間の体験の美しさ、悲劇、共通性を理解するようになるでしょう。それは、これまで異性愛的な白人のストーリーで行ってきたことを、他の視点からの経験として描くことと同じなんです。
GM:あなたの言っている変化はすでに起きつつありますが、少人数のチームで制作しているインディーズゲームの方が、その傾向が顕著ですね。数百人所属しているチームにたった1人いても、その人の熱意は徐々に丸く収められ、刺激的な部分は薄められてしまいます。
今月Ubisoftは「ありのままの私たち」をテーマに掲げています。Ardenにとって、これはどういう意味を持ちますか?
**AY:**私にとっては、オンラインのコミュニティであれオフィスであれ、自分を変えなくても、受け入れてもらえるということですね。例えば、職場で私たちのジョークや、言葉や、物語や、ヘアスタイルや、視点を見せても、周りと違うからという理由だけで他の人達や業界にネガティブな印象を抱かれないことです。ときどき、プロ意識がないと見られる行動と、黒人文化的な行動を結び付けられることがあります。これは、人々が自分とは違うものを見慣れていないから起きることです。今こそ、生産的で安心できる職場の定義を広げるべき時が来ているのではないでしょうか。つまりアフリカ系の従業員を増やし、みんなが仲間意識を持ち、安心感を得られるようにすること。そして私たちをサポートし、私たちのことを学んでくれる人を増やすことが大切です。
GM:私はシニア・エグゼクティブという立場上、周りの同僚のほとんどが白人です。直属の上司、プレゼン相手、信頼を勝ち取らなければならない相手もみんな白人です。基本的には「エグゼクティブらしく振る舞うモード」でいなければなりませんので、ありのままでいられる場所を見出すのは難しく感じます。肌の色をあまり前面に押し出しすぎると、交流しなければならない重要な人物がどう反応するか読めませんし、ほとんどの場合、そのリスクを負って得られるものはほんのわずかです。それに、私の家系には白人も黒人もいて、フランスの非常に白人的な文化の中で育ったため、私にとって白人的な行動が出るのは自然なことなんです。
AY:コードスイッチングと言われる行動ですね。私もよくやってしまいます。
GM:ええ、特に意識せずに出る行動ですし、あまりに長くやっているので、何が「ありのままの私」なのかがよくわからないことがあります。ただ、自分を完全にさらけ出せなかったり、言いたいことを我慢してしまったりする原因が信頼関係であることは分かっています。この業界では上に行くほど、勤務評定や実際の仕事ぶりよりも、「この人は信頼できる相手か?」というのが重要になっていきます。これが私にとって、まさにガラスの天井です。他の候補者10人と比べられながら、出資者に自分のアイデアをアピールしたり、望まれた働きができる器があることを説得したりしなければならない場合に、結局のところ出資者は信頼感をもとに判断を下します。これを得るのが本当に難しいですね。自分は信頼されにくい側の人間だと気づいたところで、できることはあまりありません。
「あの人は才能があるけど、この仕事には合わない」「あのやり方はどうかと思う。リスクが多すぎる」
相手が誰かを信頼しない理由はいくらでもあります。信頼は表立って表現されるものでも、数値化できるものでもありません。私は、信頼を得られないことを恐れ、反射的に自分の考えの一部を隠すことを学習してしまいました。「面白い、斬新だ、重要なことだし、革新的だ。でもリスクがあるんだろう?」とリスクに結び付けられることで、信頼度が減点されますから。こういった理由から、私は今でも全ての行動において「ありのままの私」を出せているとは思いません。私のような人間がさらに業界に入ってくれば、若い世代を信頼してあげられる人間も増えるでしょう。でも今は、従業員全員がありのままの自分でいられることを目指して歩み続けることが大切です。リスキーな人材だと思われることを恐れ、言葉を飲み込まない環境が必要なのです。多くの人々は、先入観をリスクとして内在化させています。考えてみると、こんなに月日が経っているにも関わらず、私は重要な交流においてほとんど本音を出せていません。そう思うと少し悲しくなりますね。
**AY:**信頼と無意識にまつわる先入観といえば、年齢が上の人が、自分に見た目が似ている若い人に、自分自身を見出すのは自然なことなんです。「この人を見ていると昔の自分を思い出す。私に似たこの人を支援したい」となるのは自然なことです。でも、この考え方は物事を変えようとしている時には不利に働くことがあります。特定のタイプの人々が多数派である場合、みんなが自らの行動や衝動に注意を払い、意識して変化したり、意識していつもと違うやり方をしない限り、同じサイクルが繰り返されるだけになってしまいます。
GM:信頼のボトルネックになっている部分を突き止める必要もありそうですね。私は、一部の決断においては1人に決定権を与えず、委員会を作って先入観を最小限に抑えるのが効果的だと考えています。たった1人の視線で作られたものは、確実にその1人の視点を通して見たものになり、その人がすでに信じていることはよしとされ、その視点に反するものは締め出されてしまいます。時代は変わり、今まで以上に共同制作をすることが大事になっています。1人だけが決定権を持つボトルネックを突き止め、崩していかなければいけません。
「ときどき、プロ意識がないと見られる行動と、黒人文化的な行動を結び付けられることがあります」
AY:今までの体験と、まだありのままの自分でいられないと感じていることを話してくれて、本当に感謝しています。自分のビデオゲーム業界での体験を振り返ってみると、業界未経験だったにも関わらず思った以上に快適なものでした。たとえ下に見られていると感じたり、取り合ってもらえなかったと感じても、業界経験が浅いからだとか、物書きを始めたばかりだからだと思えましたし。今のところ、みんな私の考えを自分たちと同等のものとして尊重してくれています。ですが会社に長く所属し、業界歴が長くなっていくにつれ、私のような見た目の人が増えなければ、確かに「私」との交流と、「黒人女性」「黒人全般」との交流の区別がつかない人が出てくるかもしれません。相手が私としか交流したことがない場合、少なすぎるデータから結論を導き出してしまうリスクが非常に高まります。「前に黒人あるいは黒人女性と働いた時はこうだった。他の人と働きたいかは悩むところだ。それよりも自分に似ている人と働きたい」となってしまうかもしれないですね。
私個人の体験としては、今のところ良いものだと言えると思います。でも年月が経つほど、当然ながら色々な人と働き色々な経験をするでしょうから、感想が変わることもありえます。それに、より多くのアフリカ系の同僚が増えることは、グループと、個々人とで、体験を混同されなくなる、という意味での安心感があります。
GM:ええ、全く同意見です。多様性があればいいだけの話ではなく、おっしゃる通り安心感があることや、交流の動きを変えることの重要性も無視できません。よく「少なすぎるデータ」にされる側ですので、本当にその通りだと思います。
**AY:**私も、学校や昔の職場などで、白人の多い環境下で過ごしてきたので、似たような経験があります。私は周りに適応したりコードスイッチングに慣れていますから、わりとリラックスした状態で接してもらえますが、これはしっかり考えるべき問題ですし、人と交流する時には忘れることができない要素でもあります。一番気にしていることではありませんが、常にどこかで意識はしています。何をするにも、自分の行動によって他の黒人が、女性が、そして自分のアイデンティティーの交差点である黒人女性がどう見られるかを意識しています。相手が私しか知らなければ、このアイデンティティーを持つ全員について判断する基準にされてしまうかもしれないのですから。
**GM:**アイデアを述べるときや、プレゼン中にも常に意識していますし、一度も表に出さないまま内在化してしまったこともあります。もし、ありのままの私を見せて悪い事が起きたらどうしよう? 私のせいで私に似た人たち全員が割を食うことになる? と考えてしまいます。先ほど話してくれた賢明で繊細な分析を聞くまで、あまり実感していませんでした。商品や自分を売り込もうというプレッシャーに加えて、大変な重荷をいくつも抱えているんですよね。
昔いた会社のCEOにアイデアを売り込んだときに言われた言葉があって、その時は笑ったものの悪い意味で印象に残っています。彼は私に、「ビデオゲーム界のティエリ・アンリだな」と言ったんです。ティエリ・アンリはフランスのアフリカ系サッカー選手で、大きな成功を収めました。最初は彼に例えられたのはいいことだと捉えたのですが、後に印象が全く変わりました。あの言葉は、私の全てを「成功したアフリカ系」という括りに要約するものだったんです。成功しているアフリカ系フランス人だから、同じく成功した全く関係のないアフリカ系フランス人と一緒くたにし、大きな「型」としてまとめたわけです。こういった投影行為は、あまり多様な環境で過ごしていない人がよく取る行動です。ですが、テレビで見たアフリカ系の方と、会社で働く私は、同じ存在ではありません。
AY:個人として見られていないと思うと辛いですよね。まるで自分のアイデンティティーなんかないって言われているかのようです。褒め言葉のつもりで言っている場合もあるでしょうが、受け止める側がそういった比較や関連付けを不快に思うこともありますから、注意が必要です。
GM:そうですね。例えば誰かに「君はビデオゲーム界のレオナルド・ディカプリオだ」と言ったら、「何の関係もないじゃないか」と返ってきますよね? アフリカ系の人々はそんなことをしょっちゅう言われています。勝手に括りに入れられ、なぜかそれで評定されてしまいます。
「多くの人々は、先入観をリスクとして内在化させています」
AY:次世代のアフリカ系のゲーム開発者にアドバイスするなら? という質問をもらいました。私は、自分のポテンシャルを信じてほしい、と考えています。全てを知らないからといって諦めないでください。その代わり、学ぶことには尽力しましょう。もちろん、運も絡んできます。チャンスを見つけなければなりませんし、見つけたら飛びつく覚悟が必要です。私がおすすめできることがあるとすれば、自分から人に連絡を取って話してみることです。あなたの持つ才能や趣味が、ビデオゲーム業界でどう活きるかを考えてみましょう。そのための学校に通う人もいますし、とても専門的で難しいスキルもありますが、他の職業と同じでゲーム業界に応用できるスキルはいくらでもあります。
最後に、違っていることはいいことだ、といつも周りに示せるようにしましょう。人と違う視点を持っていることは誇っていいことだと思います。他の人と違うバックグラウンドを持っていることは、チームにとって大きな利益になりうるのです。
GM:全く同意見です。アフリカ系の若者から「この業界には居場所がない」「業界内に自分を見いだせない」という意見を聞くことがあります。彼らには、既に存在している多様性の中から自分が身近に感じるものを見つけて、その一部になってみてほしいと思います。
AY:それから、新しいものを受け入れる態度も重要です。私たちは、相手に対して、しっかりコミュニケーションを取ってくれることを期待するものです。ですが、アフリカ系として新しい環境に入っていく時には、自分たちも、職場にいるあらゆるタイプを受け入れる心の準備が必要です。
GM:自分に向いていない分野だからと諦めてしまっている限り、自分の居場所にはなりえない。それでは悪循環になってしまいます。
AY:ええ、自分の心を開き、辛抱強くあることはとても大事です。今は色々な変化が起きていて、いい方向に動き出しつつあります。ほとんどの人は善意に基づいて行動してくれていると思います。今まで出会ってこなかった人々や概念から学び、適応していくのを、時間をかけて見守りたいですね。
Ubisoftのアフリカ系従業員の支援活動については、 従業員リソースグループハイライト: Ubisoftのアフリカ系従業員(英語)をご覧ください。